グルメ

1泊2日の出張で名古屋めし制覇を目指す! 無謀な弾丸食べ歩き紀行

名古屋めし…味付けが濃厚でクセが強く、『B級グルメ』などという言葉が存在しなかった頃から地域で進化を遂げてきた強者。

Wikipediaを参考に、どんな名古屋めしがあるかをさくっと調べただけでもおびただしい数の種類があることが判明する。

あんかけスパゲッティ、えびおろし、手羽先唐揚げ、味噌カツ、ひつまぶし、小倉トースト、味噌煮込みうどん、きしめん、天むす、どて煮、エビフライ、名古屋コーチン親子丼……。

…どこか甘く考えていた自分がいたかもしれない。味噌カツとひつまぶしくらいしか知らなかった自分。代表的なものを挙げただけでも12種類ものメニューが並ぶ。そもそもなんなんだ、エビフライって。こちとら北海道民、幼き頃から今でも好物のエビフライが名古屋めしにカテゴライズされているって。ちょっとそれはどうなのか? 既に全国区となったメンバーに関しては、笑顔で都に送り出してやってはくれないだろうか? 過保護も行き過ぎると見苦しいのではないだろうか? 大事…親離れ…。

 

などと、やり場のない想いの丈をエビフライにぶつけても詮無きこと。

まず前提、そして作戦を考える必要がある。一泊二日と言っても、北海道から飛行機での出張。食事の回数と時間は限られている。昼食・夕食・朝食・昼食の全部で4回だ。普通にやっていては4/12しか達成できない。30%程度の達成率ではとても制覇したとは言えない。できれば80%は軽く超えていきたいところだ…。

そこで、今回の1泊2日名古屋出張で名古屋めしをどれだけ食べてこれるか挑戦してきたので、その奮戦をご紹介したい。

1日目 昼食:名古屋コーチンの親子丼を食す

普通に1度の食事に付き1種類を食べていたのでは、とても達成できないということは先に述べたとおりだ。ではどうするか?

「ランチタイムのお得なセットメニューを狙う」

これが私の導き出した最適解だ。メイン+サブ、そしてできれば小鉢なんかもついていれば嬉しい。

午前中に簡単な商談を終え、たまたま近くにあったJRセントラルタワー内『とり五鐵』に飛び込む。予想が正しければ色々なセットメニューがあるはず。サラリーマンの欲求は、1種類のメニューでとても満たされるものではない。

ビンゴ!! である。

『名古屋コーチン親子丼 + きしめん』のセットがある。これで一挙に2種類の名古屋めしを埋めることができる!

名古屋コーチン親子丼! まず鶏肉そのものの旨味に驚き、包み込むような卵の甘さに心奪われる一品。親子丼を食べてそもそも鶏肉がうまいと感じたことは初めて。驚嘆の一言。

そしてセットのきしめん! 名古屋めしというから味は濃いのかと思いきや、この鶏きしめんは上品な出汁香る爽やかな一品。

 

…まずは満足…。しかし…である。そんな単純な戦法しかとれない監督が、この先厳しさを増す世界を渡っていけるだろうか? いや無理だ…。ここは敵軍もあっと驚く戦略を差配できなければ、所詮副官どまり。出世の道は潰えるだろう。

やってしまった。これは禁じ手、単品注文である。しかも一つだけ手羽先唐揚げを注文。手羽先を食べるなら『世界の山ちゃん』などがメジャーなのだろうが、名古屋コーチンだけにリソースを投入できる状況では決してない。胃にも時間にも、そして金にも限りがあるのが現状。ここは恥を偲んで、初手から禁じ手を使わせていただくことにした。(手羽先はジューシーで最高においしかったです)

おまけで付いていたこれは…名前もわからず、名古屋めしにはカウントしないことにする!

冒頭から3品達成とは幸先がいい。単純計算でこれを4回でほぼ達成という皮算用。これはいけるのでは???

1日目 夕食:豪勢にひつまぶしを食す

ここが重要なポイント、初日の夕食だ。取引先との飲み会などがあれば居酒屋で一品料理を頼みまくるという荒技も行使できたかもしれないが、今回はそのような出張でもない。かと言って一人で居酒屋に行くほど、酒をあまり嗜まなくなってきている。どうするか? 決定的な作戦を思いつかないまま駅周辺を徘徊するサラリーマン。仕事での疲労も相まって駅にあったベンチに座って途方に暮れていると、ここで天啓が下るっ…!

「名古屋めしってたくさんあるから、どこにするか決められないよね~?」「少し歩いたとこに丸八食堂ってあるよ、名古屋めしのフードコートみたいなところだって」

これだ…観光客カップルの何気ない会話に活路を見出した私は、丸八食堂を目指して歩き始める。足取りはさっきより少しだけ軽い。行こうか、名古屋めしのフードコートへ…。

ルーセントタワーの地下にある丸八食堂。確かにフードコートなのは間違いないが、決してジャンクフードというか低価格帯のお店の集合ではないのに驚きを隠せない。

味噌カツの『矢場とん』、名古屋コーチンの『鳥開総本家』、きしめんの『カネ勘』、ひつまぶしの『うな匠』の4店舗が集まっている。四天王集結など、これがRPGの世界なら絶対に2戦目、魔王へと続く城への結界を守っている状況まできている、しかも店をまたいでの注文も可能。なんならここで宴会できるメニューが用意されていると言う、最強の布陣。一片のスキもない。

ここは豪勢にひつまぶしをチョイス。ミニサイズもあったので、他のメニューと併せて何品か平らげるという選択肢もあったのだが、果たしてそれでいいのか? というもっともな意見もある。

要は「名古屋めしを制覇するのが目的になっていないか? ビジョンを失いし輩に正義はない」ということなのだ。ここに来て、うまい鰻を腹いっぱい食うというチョイスができなければ半人前。品数を稼ぐために『ミニひつまぶし + 天むす1つ + どて煮』などでお茶を濁すようなやつは、絶対にビジネスの場では大成しない。如何に名古屋めし制覇に挑戦中とはいえ、美味いものに一点突破する胆力がなければだめだ。

そしてべらぼうに美味い。3種類の食べ方を楽しむことができるのも、観光目線でもエンターテイメント性が高く、みんなで楽しめるので最高だ。

2日目 朝食:モーニングで小倉トーストを食す

2日目の朝を迎える。30代も半ば、しっかりと胃薬を飲み胃腸のコンディションを整えているあたり、プロを名乗っても支障はない。

朝食ということもあり、名古屋モーニングの代名詞でもある『小倉トースト』を狙いに行く。こんなこともあろうかと、宿泊したビジネスホテルは素泊まりにしてある。やはりプロとしての自覚も芽生えつつあるようだ。

しかしである…。事前のリサーチによると小倉あんがぎっしりの小倉トーストはかなりヘビーに見える。この年齢になり、あんこを食べる機会というのもめっきり減ってしまった…。そんな時に見つけたのがJR名古屋駅にある『ジャンシアーヌ』

ここにピンときた理由は、「あんこを自分で塗れる」「生クリームが付属」この2点が小倉トーストを『美味しく』食すにあたって最重要だと判断したからだ。せっかくだから美味しく食べたい。あまりの甘さに胸焼けして仕事に支障をきたすなんてことがあれば、それは出張メシのプロではない。

結果、判断は正しかった。自分のコントロール下にあんこの甘みを従え、時おり生クリームでまろやかさをプラス。本末転倒だが、最終的に少し物足りなさを感じるくらいの余裕を見せながら完食した。

ちなみにこの『ぴよりん』、あまりにも愛らしいのでお土産には最適だ。

2日目 昼食:定番の矢場とんで味噌カツを食す

泣いても笑ってもこれが最後。ひと仕事を終えたあと、北海道へ帰るために訪れるセントレア空港。

結果として、この時点で制覇に至らなかったのは明らか。しかも達成率も著しく低い。今回は己の未熟さを痛感したところではあるが、最後に絶対に食べておきたい定番を残してしまった。

それがこの、みそかつ『矢場とん』だ。何を隠そう自分はとんかつが、そしてカツ丼が大好物なのだが、それはいわゆるノーマルなものか、北海道訓子府にあるソースカツ丼のことだ。名古屋の味噌カツは未知の領域。だからこそ挑む楽しみもまた一塩なのだけれど。

味噌カツの味は、完全に濃厚の一言…しかも味噌の文化が違うので強烈だった…。美味しいかどうかで言えばそれは…答えを出せない。それでも、地域の味として考えればすごく面白くて、観光で名古屋を訪れたら絶対に食べてみて欲しい。個人的にはこの半分くらいの味噌ソースで良いと感じたけど、それは郷に言ったら郷に従うべきなのだろう。

チャレンジを終えて

一泊二日のご当地メシ出張制覇チャレンジ、結果は以下の6品となった。

名古屋コーチン親子丼、きしめん、手羽先唐揚げ、ひつまぶし、小倉トースト、味噌カツ

事前リサーチの代表的な12品のうち6品ということで50%の達成率でなんとか面目を保った形になるが、その後のリサーチで『台湾まぜそば』『台湾ラーメン』なども名古屋めしだということがわかった。

まだまだ魅力を味わい尽くせない名古屋めし、次回の出張では今回相見えなかった『あんかけスパゲティ』『天むす』などを制覇してきたいと思っている。

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モウリ@Una Siesta マーケター
WEBエンジニア、ツーリズムライター、編集者を経て現在はWEBマーケターをしています。