ツーリズムライター

「北の大地で仲間を作ろう! ライティング仕事の広げ方」にツーリズムライターとして登壇しました

札幌 #ライター交流会 vol.1 に登壇させていただきました!

専業でもなく、月に片手で数えられるほどしか書かないライター界隈ではミジンコみたいな僕ですが、北海道らしく観光を主に扱うライターということで呼んでいただけました。その節はどうもありがとうございました!

今回主催の、ライター編集者界の大先輩である宿木 雪樹さんのイベントレポを読めば全てがわかるでしょう…。

素晴らしすぎて「本当に僕こんな立派なこと言ったかな?」と天狗になってしまいそうな内容になっています!

 

あとは「なんか言った気がするけど言ってない気もする」「言おうと心に決めていたけど本番は頭真っ白で言ってない」「そもそもさっき考えたかもしれない」「それすらもちゃんと覚えていない」「一部自分の理想像も入っちゃってるかもしれない」ということを恥ずかしながら下記に補足させていただきますね!

せっかく参加費をお支払いいただいて来ていただいたので、末席ながら少しでもお役に立てたら嬉しいなと思いますので。

補足シリーズ 編集

初っ端からいわゆる『編集』から外れた『広義での編集』のお話をしてしまい申し訳ありません。

自分が常に意識していることなのですが、『編集』というのは全てにおいて必須のビジネススキルだと思っています。(完全に藤本智士さんの『魔法をかける編集』の影響が強いのですが…)

自分の専門的なフィールドである観光業の主な業務の一つに、旅行商品(ツアー)の造成があります。例えばですが『JRスーパービュー踊り子号で行く! 熱海温泉ツアー』みたいなもんを企画する仕事です。(適当にネットから拾いました、熱海温泉のツアーは企画してません)

ただ一口に企画と言っても、ターゲットは? どんな層にリーチするの? 販路は? 予算は? タイアップはつくの? ガイドはだれ?  など多くのことを検討します。狭義の編集でも同じですよね? ターゲットは? ライターは? カメラマンは? 誰にどうやって何を伝えるのか? 校正を考えて予算を考えて最良のものを作り上げていくという。どんな文脈の中で表現し、どこに落とし込んでいくのか。そういう意味では、完成した表現の場を紙面(ウェブ)記事にするのか、ツアー商品にするのか、それだけの違いでしかないのではないかと。

これは何にでも応用できる普遍的なビジネススキルだと思います。だけど必須なのに意識していないと気づくことすらできないという。クリエイティブな仕事をしている以上、どんな業態であろうと広義の編集は重要ではないかと思っています。

補足シリーズ 企画

北海道観光と情報発信(メディア運営やライティング)についてもう少し整理したいと思います。観光業界というのは消費を促すという意味では経済界隈でも上流に位置しています。(優劣ではなく文字通り川の上流という意味です!)

観光を起点に、交通・宿泊・飲食など様々な産業があり、国策としても地方自治体単位でも力を入れています。(力を入れるとはおカネを投入するということ!)そのため、そもそも観光ネームバリューの高い北海道では、旅行観光に関するメディアの運営は盛んな地域です。

多くの観光施策がある中で情報発信が占めるウェイトは年々増えてきていますが、担当者がなかなかスキルを持ち合わせていないことが現状な上、プロに任せずに自前でやるみたいな風潮もまだまだ根強いです。(編集やライティングが専門的なスキルであり、相応の報酬が発生するもんだという文化がまだ醸成されていないという、現場の人間として悲しい状況です)そんな北海道観光・旅行系のメディアはいくつかあるのですが様々な業種が参入し運営しています。(当日の質問コーナーでメディア探しづらいとの質問もあったのでここで少し触れたいです)
各社メディア運営に対する思惑があります。それを読み取っていくのも企画出しや営業に有効なのかもしれません。

そして本題。交流会当日にも話しましたが、観光協会系の組織は、国や北海道、市町村の補助金もあって、けっこう大きな金額を持っていたりします。(観光協会自体は裕福な組織ではないのでそのお金使えば裕福じゃん? と思うかもしれませんが、多くの補助金は目的が決められています。国が観光情報発信に使え! と言えばその補助金は観光情報発信にしか使えません)

反面、多くの観光協会職員はメディアに対する知見を持ち合わせていないことがほとんどです。門外漢なので当然です。むしろ取材・執筆・編集はプロの仕事だと思ってほしい! よって、事業費はあるけど何をすればいいかわからん…困った…みたいなことが頻出するわけです。

なので、企画の上流から考えられるライターさんは強いと思います。なかなか個人としてライターさんがアサインすることはありませんが、企画を出す段階から力になってくれる人材は非常に助かります。

下手したらライティングはメインにならない可能性はありますが、ライティングの目的の一つには知財の蓄積があると僕は思っています。ライティング案件だけではなく、プロジェクトマネージャーとしてアサインして、経験を元に活躍いただくというのは今後可能性があるのでは? と現場の人間としては考えているところです。(むしろ自分が今後そっちに舵をきっていくつもりなのですが)

補足シリーズ 営業①

観光ライターとしての最初の営業は、完全に自分のとるべきポジションを明確にして臨みました。「どのイスに座るか?」ということがヨッピー著「明日クビになっても大丈夫」に近いことが書いていて、なるほどなと思ったのですが、3つくらいの属性を掛け合わせることでやっと市場で競争力が生まれます。僕の場合は「観光」✕「道東」✕「行政経験」でした。

「観光」だけなら、それこそいくらでもいるので、その人に依頼するメリットはあまりありません。

ですが「道東」在住なら、取材経費として発生する交通宿泊費がかなり抑えられます。ビジネスの目線に立った場合、「経費10万円で100%の成果」と「経費3万円で60%の成果」なら、十分に戦えるなと思いました。(当然、成長しないでずっと60%の成果なら話にはなりませんが、最初としては十分いける)

そこに「行政経験」がかけ合わさって、謎の説得力が生まれます。公務員というと叩かれる場面も多かったですが、一方ではそれだけで社会的信用があるのは事実だったりします。それをストーリーに仕立て、ライター応募する際にエピソードを添えて営業しました。(さらにそこに旅行ブログ200記事を追加!)

当時ライターとしての実績はクラウドソーシングを通じて書いていた5記事くらいでしたが、この営業方法で、ほぼ100%採用されるようになりました。ライターとは言っても個人事業主なので、クライアントの立場にたって考えることが重要だと思います。コツコツ実績を積んでいれば誰かが発掘してくれるとは限らないと思っています。

営業という言葉通り、自分のライティングスキルをセールスしなければ買ってくれる人は簡単には現れません。

補足シリーズ 営業②

「コツコツ実績を積んでいれば誰かが発掘してくれるとは限らない」「自分のライティングスキルをセールスしなければ買ってくれる人は簡単には現れません」と書きましたが、まさにそのとおりだと常々思っています。成功者の成功体験だけ聞いていると、「すごい」「羨ましい」「なんであいつばっかり」のように感じるかもしれませんが、その時点で既に編集の魔法にかかってしまっています。

実際には本人が人に語らない裏側の部分で、コスト(時間・お金その他)をがっつりかけて泥臭く足掻いているはずです。今は記名記事も増えて営業をしなくても良いお話をいただけるようになったとしても、初期の段階でそこに裏技とか近道なんて存在しないだろうと。だから、仮に仕事がほしいライターさんが「ライター交流会に参加しただけ」では仕事は簡単にいただけないでしょうし、活動と実績と自己紹介をするだけでも仕事はもらえないと思います。

自分もウェブライターとして仕事をしていると忘れがちになるのですが、前述しましたが営業は営業です。営業職の会社員と同義です。営業先で自己紹介しただけで売れるか? 商品のカタログを見せただけで売れるか? と問われればノーのはず。ありとあらゆる力を使って販売に結びつけるはず。

自分への戒めも込めて繰り返しますが、「自分の名前と実績ページを紹介する」だけというのは「会社訪問して名刺交換してカタログを置いて帰るだけ」の成績の伸びない営業マンと同じだと思うのです。自分は観光の仕事では営業マンでもあるので、ライターに関してもそういう視点で考えています。

補足シリーズ 営業③

「組織を通じて得られる人脈に100倍くらいレバレッジがかかります」という部分をさらに補足します。観光現場の最前線で働いていると、紙ウェブ媒体問わず向こうから営業を受けることも多いですし、同じイベントの場に同席することも多いです。また自分がクライアントとなって、メディアやライターさんとお仕事をすることもかなりあります。

そういう意味では、常にライターとしての自分をセールスできる環境に身をおいています。そこで意識しているのは「絶対に物怖じしないで自分をセールス」することです。向こうからの提案や営業が終わったら「実は僕もライターをやっていてですね…」と絶対に仕掛けています。そこから契約に結びついたメディアも二つほどあります。

また(営業とは話がそれるので)余談ですが、大手の企業や媒体とお仕事をすることもかなり多いです。その場合、取材先のアテンドや取材依頼を代行することもあるのですが、それに便乗して取材現場にいつも同行しています。自己流でやってきた自分ですが、そういった機会を活用してプロのスキルを吸収しています。

どれだけキャリアを積んでいったとしても「門前の小僧習わぬ経を読む」的なマインドは大事にしたいと思っています。(どれだけ大手でも、逆営業は絶対に仕掛けています! 相手にされないことも多いですが、そんな泥臭さ大事!)

うーーーーん・・・・・・。これ、僕言えてないですね。言おうと思ってたけど言えてないです。改めて見てみても、言えてないです。あと、言ってたとしてもめっちゃ早口で話してそう。

このまま土に還すのも忍びないので、供養がてら改めてこちらに共有いたします。宿木さんのレポと併せてどうぞ~。

ABOUT ME
佐崎 リョウ
佐崎 リョウ
北海道 道東地方の観光振興に従事しながら、独自に道東各地の取材を続ける観光ライター。道東を北へ南へ転々としながら、大自然の中でのびのびと生きている生粋の道東民。「流氷に乗ってアザラシと一緒に流れてきたのを拾った子」と母に言われて育ちました。